アーモンドミルクってほうれい線に効果ある?
抗酸化物質や食物繊維など様々なアンチエイジング成分を含有している点がクローズアップされ近年注目を集めているアーモンドミルクを飲むことによってほうれい線は消えるのでしょうか?
女性が気にするシワの中でも1、2を争うほうれい線。それだけに「どうにかして消したい」と考え、様々な対策を行っている人も多いのではないでしょうか。
そんなほうれい線に効果的とされる食べ物や栄養素は様々あれど、目に見えた効果はなかなか出ないもの。今注目のアーモンドミルクはそんな状況を打破できるのか?
アーモンドミルクに含まれる栄養素や効果、そして上手な飲み方、摂り方など、ほうれい線に最も効果的と思われる方法を探ってみたいと思います。
アーモンドミルクとは?
美容やアンチエイジングの効果的とあって雑誌やテレビなどで目にするアーモンドミルク。
名前からアーモンドに関連した食品だということは想像に難くないでしょうが、具体的にどういった方法で作られるのか知らない人も多いと思いますので、アーモンドミルクがどういったものか簡単に説明しておきます。
基本的にアーモンドミルクを構成するものはアーモンドと水のみ。
ミキサーなどで細かく砕いたアーモンドに水を加えて濾したり、水に浸けたアーモンドをペースト状にしたものなど。
製品などの場合は飲みやすいよう砂糖を加えたり調整したりといった加工が行われている場合が多くなります。
市販のものの場合は保存料なども配合されることが多いうえ、自分で作る場合に比べアーモンド自体の濃度が薄くなってしまうため、理想は自作のアーモンドミルクになります。
作り方は後述します。
ほうれい線に効くアーモンドミルクの栄養素
ほうれい線に効果が期待できる栄養素はもちろん、便秘や貧血など女性特有の悩みを改善してくれる嬉しい成分がアーモンドミルクには豊富に含まれています。
一つひとつ見ていきましょう。
ビタミンE
アーモンドには抗酸化作用を持つビタミンEが豊富に含まれています。
100gあたりに含まれるビタミンEの含有量は、ひまわり油などの油脂類を除けばNO.1の約30mg。1日に摂取するべきビタミンEは男性で6.5mg、女性が6mgとされることを考えても、圧倒的な含有量を誇ります。
人間の老化に深く関わるとされる活性酸素を除去してくれるビタミンE。紫外線など様々な要因で作られる活性酸素は細胞の酸化を促進させシワやほうれい線の原因になる物質。
アーモンドに豊富に含まれるビタミンEはほうれい線予防や改善に大きく寄与すると考えられます。
カルシウム
骨密度に大きな影響を及ぼすカルシウムは現代人が不足しがちな栄養素のひとつ。特に女性の場合は更年期に差し掛かると女性ホルモンが激減し骨粗鬆症のリスクが高まるため、意識的にカルシウムを摂取することが重要です。
アーモンドはナッツ類の中でも特にカルシウムが豊富で、100gあたりに含まれるカルシウム量は230mg。牛乳の約2倍とされています。
平均的な女性は1日に必要なカルシウム量に対し200mgほど不足しているとされています。アーモンドミルクを摂取することでカルシウム不足を解消できる可能性が高まると見ていいでしょう。
鉄分
ミネラルが豊富なアーモンドには女性にとって特に重要な鉄分を多く含んでいます。その量は100gあたり4.7mg。
対して成人女性が1日に摂取するべき鉄分の推奨量は、月経がない場合は6~6.5mg、月経がある場合は10~11mgとなっています。
アーモンドミルクだけで1日に必要な鉄分を摂取するのは難しいものの、補助になることは間違いありません。
食物繊維
食物繊維が豊富なごぼうの約2倍の含有量を誇るのがアーモンド。
アーモンドの食物繊維は不溶性のものが多く、腸の蠕動運動を促し便秘の解消に役立つうえ、消化されない食物繊維を摂ることで食欲の抑制にも寄与します。
便秘によって腸内環境が悪化すると肌荒れや吹き出物など肌トラブルに見舞われがち。便秘に悩まされることが多い女性にとってアーモンドは理想的な食品と言えます。
オレイン酸
アーモンドに多く含まれる不飽和脂肪酸のオレイン酸も食物繊維同様、腸の蠕動運動を促し便秘の解消に役立ってくれます。
また、動脈硬化の原因のひとつであるLDLコレステロールを減らしつつ、善玉であるHDLコレステロールは減少させないという性質があります。
生活習慣が気になる人は積極的に摂取したいところ。
アーモンドミルクの飲み方は?
一般的にアーモンドミルクの1日の推奨摂取量はコップ1杯…およそ200mlとされています。ちなみにカロリーは砂糖不使用のもので200mlあたり約40kcal。
豊富な栄養素を含むため、より多く飲んだ方が良いような気もしますが、食事や栄養というのはバランスが最も重要。アーモンドミルクを飲んだうえで普段の食生活にも気を使うべきといえます。
アーモンドミルクを飲むタイミングは?
アーモンドミルクには様々な栄養素が含まれているうえカロリーは控えめであるため、基本的にはいつ飲んでも問題ありません。
ただ、食物繊維が豊富という点を考えると、食事の20~30分前がベストといえます。食事に前に飲むことで腸の動きを活発化させることができるから。
アーモンドに含まれる食物繊維は不溶性が主ですが、2割程度は水溶性。水溶性の食物繊維は腸内で糖の吸収を抑える働きがあります。そういった観点からも可能であれば食前に飲むようにしましょう。
アーモンドミルクの作り方
美容や健康に良い影響をもたらすアーモンドミルク。最近は数社からアーモンドミルクを使った飲料が販売されているものの、添加物や濃度を考えると自作するのがベストといえます。
アーモンドミルクの作り方は決して難しくありません。
■アーモンドミルクの材料
- ローストアーモンド…100g
- 水200~400ml
材料はこれだけ。
アーモンドは事前に水に浸けておきます。時間は8~12時間程度を目安に。浸け終わったら水を捨ててアーモンドをサッと洗いミキサーに入れます。
お好みに応じて200~400mlの水を加えてしっかりと攪拌。その後はボールの上で布巾やさらしを用い濾してでき上がり。
ちなみに残った搾りかすは食物繊維がたっぷりのこっていますので、ケーキやクッキーを作る人であれば生地などに練り込むのもいいでしょう。
面倒ならサラダやアイスにかけて食べると無駄がありません。
アーモンド食べたほうが良くない?
ここでひとつ疑問が生じます。「ぶっちゃけ直接食べちゃった方が早くない?」という疑問です。
正直わざわざアーモンドミルクなんかにしなくても問題ないように感じます。アーモンドを直接食べたほうが栄養や食物繊維を無駄なく摂れるし、価格面でもリーズナブル。じゃあアーモンドミルクを摂取するメリットってなんだろう?
アーモンドミルクのメリットって結局は摂りやすさなんですよね。
アーモンドをそのまま食べる場合、1日20粒程度が目安となります。
アーモンドが好きな人であれば20粒くらい楽に食べることができるでしょう。しかし毎日毎日ただアーモンドだけを食べることに苦痛を感じる人も多いのではないでしょうか。硬いためそれなりに時間がもかかりますしね。
一方、アーモンドミルクであれば短時間で摂取できるうえ、関連商品がスーパーなどでも手に入るため出先での摂取も簡単。そういった点でアーモンドミルクが好まれているのではないでしょうか。
ただ、個人的な意見を述べさせてもらうと、私なら直接食べます。アーモンドミルクを作るのは面倒くさいし、市販の薄いアーモンドミルクをわざわざ飲もうとも思わないから。
直接食べる場合の注意点としては、栄養をしっかり吸収させるためによく噛むこと。せっかくのアーモンドも消化されなければ意味がありませんからね。
また、アーモンドをしっかりと噛んで食べれば、口輪筋など顔の筋肉の鍛錬にも一役買ってくれそう。そう、間接的にほうれい線に好影響を与える影響も考えられるのです。
アーモンドを直接食べることに抵抗がない人は試してみてください。
ただし、アーモンドチョコとかはカロリー過多に注意ですよ。
アーモンドミルクってほうれい線に効果あるの?
美容や健康に効果的なアーモンドミルク。しかし私たちが気になるほうれい線やシワにはどの程度の効果が期待できるのでしょうか?
美容面に対して最も寄与するであろう成分は抗酸化物質であるビタミンE。ビタミンEをしっかりと摂取することによって肌の老化や酸化を防ぐことができるため、ほうれい線やシワ、たるみの予防・解消には一定の効果があると見られます。
ただ、ビタミンEはよほどバランスの悪い食事を行っていない限り、不足することは少ないビタミンといわれています。とはいえ、ある程度余裕を持って摂取するという意味でアーモンドミルクは効果的といえるでしょう。
また、豊富な食物繊維やオレイン酸は肌に悪影響を与える便秘を解消するため、間接的に美容面に良い影響を与えると考えられます。
しかし、ほうれい線に絶大な効果があるかと問われれば、答えはNO。
美容に直接作用するという点においては、ビタミンEより遥かに高い抗酸化作用を持つリコピンやβカロテン、そしてビタミンCを含むトマトやパプリカの方が効果的なのは間違いありません。
ただ、美容と健康は表裏一体。体の健康を保つことは美容面においても極めて重要な要素となりますので、総合的な栄養バランスを考える上でアーモンドミルクは効果が期待できるのではないでしょうか。
アーモンドミルクの総評
ビタミンEやミネラル、オレイン酸など女性に嬉しい成分が豊富に含まれるアーモンドミルクは近年注目を集めています。
とはいえ、これだけを飲めば綺麗になれるというわけではありません。様々な栄養をバランスよく摂取することが何より重要なのです。
アーモンドミルクに関して、やや過剰に持ち上げられている感も否めません。
摂取のしやすさという点においてはアーモンドミルクは優れているものの、そのまま食べることに抵抗がないのであれば、わざわざアーモンドミルクを飲むまでもありません。無塩のローストアーモンドを買ってきて食べればいいのです。しっかり噛むことを忘れずに。
美容にも健康にも良い。だけど劇的な効果は望めない。
アーモンドミルクに関しての結論はこうなるでしょうか。
あわせて読みたい関連記事
私たちを悩ませるほうれい線やしわにこんにゃくが効果的ってご存知ですか?こんにゃくには非常に多くのセラミドが含まれており、これが表皮のセラミドや真皮のコラーゲン生成を促進させます。詳しいメカニズムや効果的な食べ方を詳しく紹介します…続きを読む
美容や健康に効果的とされるアーモンドミルクが近年注目を集めており、ほうれい線やシワへの影響も気になります。アーモンドミルクにはどういった成分や栄養素があり、どう飲めば効果的なのでしょうか?直接食べるのとでは何が違うのかなど、気になる点を解説したいと思います…続きを読む
ビタミンCがほうれい線やシワに良いことは知っていても、普段の生活では十分な量摂れないことも。そん時は1日1個のキウイフルーツがおすすめです。キウイには非常に豊富なビタミンCの他にビタミンEやクエン酸など美容に良い成分が多く肌トラブルの解消に役立ちます…続きを読む
ほうれい線やたるみ、シワに良いとされる食べ物は色々と存在しますが、特に注目したいのがパプリカ。トマトやニンジンを超えるカルテノイド、レモンやキウイを凌駕するビタミンC含有量を誇るなど、アンチエイジングにとって欠かせない食材であるパプリカのパワーと効果とは…続きを読む
お菓子のグミはゼラチンで作られるためコラーゲンが入っており、それだけにほうれい線などシワを消す効果を期待して食べる人もいるのではないでしょうか。グミのコラーゲンはアミノ酸まで分解されるという否定的な説が広まっていますが、必ずしもそうではないようですうに…続きを読む
肌の真皮はコラーゲンとエラスチンが形作り、ヒアルロン酸が保持する水分でハリや弾力が保たれているため、ヒアルロン酸が減ると肌の弾力が低下しほうれい線の原因となります。だからといってヒアルロン酸を外部から補う行為には否定的な意見も多いのが実情…続きを読む
ほうれい線を消すために絶対に欠かせないのがコラーゲンの存在です。そのためコラーゲン入りの化粧品を使ったりサプリメントを飲んだりしている人も多いでしょう。しかしコラーゲンを外部から補う方法は限界があり、理想は体の中から作り出すことになります…続きを読む
私たち女性を悩ませるほうれい線やしわ。それらを改善するため、高価な美容液やサプリメントを使うのもいいですが、納豆を食べることによって効果を発揮する可能性がありますよ。美容に対し納豆はどんな効果があるのか?その成分は?ベストな食べ方も含め紹介していきます…続きを読む
ほうれい線が消えるとして広く知れ渡る「まいう体操」。ほうれい線や顔のたるみに対し効果があるこの体操ですが、一部では逆効果とする声も。そのためまいう体操がどういったものか、どんな効果があるのかを今一度確認するためにも詳しく取り上げてみたいと思います…続きを読む
最近目立ってきたほうれい線。それを消すために必要な栄養素は様々あれど、最も重要になるのはやはりビタミンCです。強い抗酸化作用を持つビタミンCはコラーゲンの生成を助けるほか、活性酸素を除去・無力化するなど美容にとって絶対に欠かせない成分です…続きを読む