ビタミンB群を摂ってほうれい線を消す

ビタミンBでほうれい線消す

ほうれい線やシミを消すなど美容に効果的なビタミンというとビタミンCやEに注目が集まりがちですが、ビタミンB群にもほうれい線を消す効果があるって知っていましたか?

とはいえビタミンBは種類が多く、それぞれ働きも違うため「よく分からない」「どれを摂ればいいか分からない」という人も多いのではないでしょうか。

ビタミンCやEの陰に隠れがちですが、しっかりと効果があるビタミンB。

具体的にどういう種類や効果があり、そしてどんな食品に多く含まれているか詳しく見ていきましょう。

■ビタミンB1

ビタミンB1の主な作用は糖質の分解を促進させる働きがあること。

これが足りなくなると糖質からエネルギーが作られなくなり疲れやすくなるなどの異常が出ることがあります。

ほうれい線や美容にはあまり関係ないかな。

■ビタミンB2

新陳代謝や細胞分裂・増殖を促すなど美容にとって重要な働きをするビタミンB2。

肌のターンオーバーを促進するため美肌の維持、ほうれい線の解消には欠かせず、しかも代謝を促進するとあってダイエット効果も見込めるなど絶対の取っておくべき成分。

■ビタミンB6

ビタミンBはタンパク質を合成する上で欠かせない成分で、コラーゲンの生成はもちろん髪の毛や爪の元となるケラチンというタンパク質を合成するなど女性の美しさを維持する上で必要なビタミンです。

ビタミンB2と並んでほうれい線を消すために欠かせない成分。

■ビタミンB12

ヘモグロビンや赤血球を作り出したり、神経を正常に保つタンパク質を合成したりする働きがあるビタミンB12。

ほうれい線には直接関係ないものの、女性に多い貧血の予防になるため、できるだけ摂っておきたいところ。

■ナイアシン(ビタミンB3)

ビタミンB3とも呼ばれるナイアシンには糖質や脂質を分解したり、エネルギー代謝を促進させたりする効果が期待できます。

不足するとうつや精神障害といった症状が現れることもあるなど、精神の安定に寄与しています。

■パントテン酸(ビタミンB5)

糖質やタンパク質からエネルギーを作り出す際に必要なパントテン酸。

コラーゲンの生成を助けるビタミンCの働きを補助する効果もあるため、ほうれい線や美肌にとって欠かせない成分で、糖質などを効率よく代謝することからダイエット効果も期待できます。

健康な肌や髪の毛を保つ作用から育毛関連にもよく使われるビタミン。

■ビオチン(ビタミンB7)

ビオチンは肌や髪の毛の健康を維持する効果があるビタミンで、糖質や脂質、タンパク質といった栄養素の代謝を促進する効果もあります。

ただ、基本的に普段の食生活で不足することはほとんどないため、あまり意識する必要はないかもしれません。

■葉酸(ビタミンB9)

ビタミンB12同様造血作用があるため貧血の予防に繋がります。

また細胞内の核酸を作ることにも関わるビタミンであるため、細胞分裂・増殖にも一役買っています。

ほうれい線に対するビタミンBの効果

ほうれい線ができるメカニズムは複数あれど、もっとも代表的な原因は真皮が衰えることによって肌の弾力やハリが失われた結果、たるみや深いシワができてしまうことなので、コラーゲンの生成やターンオーバーが予防・改善のカギを握ります。

そのため、多くの種類があるビタミンB群の中で特にほうれい線に効果があるものとしてまず挙げられるのはB2とB6

新陳代謝や細胞分裂を促すビタミンB2とアミノ酸からタンパク質を合成するB6は健康な肌を作り出すうえで必須の栄養素。これは肌のみならず髪の毛や爪の健康にも大きな影響を与えるため積極的に摂っておきたいところ。

パントテン酸のビタミンCを補助する働きも無視できません。

ビタミンCはコラーゲンやエラスチンなどの生成を助け真皮のハリや弾力を維持するために欠かせないビタミンであるため、パントテン酸はビタミンCと併せてしっかりと摂るべきビタミンBといえます。

ただ、パントテン酸はほとんどの食品に含まれているため普段の食生活で不足することはないので、基本的にビオチン同様意識的に摂る必要はありません。

そう考えると、やはりB2、B6を最優先とするべきか。

ビタミンBが豊富な食品

ビタミンB群を積極的に摂取したい場合、真っ先に挙げられる食材はレバー

レバーはビタミンB群をバランスよく含有していて、特にビタミンB2に関しては前食材の中でも含有量は群を抜いています。

レバーのビタミンB2の含有量は100gあたり豚レバーで3.60mg、牛レバーが3.00mgと圧倒しており、鶏レバーが1.80mgと続きます。

ビタミンB2が多い食品として挙げられる納豆が1パックあたり0.3mg前後であることを考えれば、レバーがいかに多くのB2を含んでいるかが分かっていただけると思います。

ビタミンB6はマグロ(100gあたり0.8~0.9mg)やかつお(同0.76mg)など魚に多い傾向にあるものの、牛レバーが0.89mg、鶏レバー0.65mg、豚レバーが0.57mgなどここでもレバーが強さを発揮しています。

鶏レバー、牛レバーは葉酸も多く、ビタミンB群を摂りたいならレバーを食べておけば間違いはありません。

ただ、レバーはクセが強く苦手という人も多いでしょう。

そういった場合、ビタミンB2は納豆や卵、サバなどから、B6はマグロやかつお、いわし、さんまなど魚類から摂取するといいでしょう。

ビタミンBの効果を侮るなかれ

美容に効果があるビタミンといえば真っ先にビタミンCが挙げられると思いますが、ビタミンB群にはまた別のアプローチからの美容効果があります。

コラーゲンやエラスチンと、それらを作り出す線維芽細胞で構成される真皮の状態がほうれい線に影響を与えるため、細胞分裂や新陳代謝を促すビタミンB2やタンパク質の合成を促すビタミンB6を中心に積極的に摂取するべき。

ビタミンCやビタミンEといったコラーゲンを作ったり抗酸化作用があったりするビタミンとも相性が良いため、結局は多くのビタミンをバランスよくとるのがベストという事になるのでしょうか。

食品から十分な量を摂取するのが理想ではあるものの、現実的にはなかなか難しい面もあるため、状況に応じてサプリメントなどを上手に活用すると良いかと。

ほうれい線は何も対策をしないままでいると悪化の一途を辿りますので、しっかりとしたビタミン摂取で予防・改善を図るようにして下さい。

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