男女問わず笑顔というのはステキなものですが、年齢とともに笑うと目元や口元など顔の様々な場所にシワが。特に口角が上がり口が横に広がるためほうれい線がハッキリと出てしまい、「ほうれい線の原因になるんじゃ…」と不安になるもの。

昔から「笑いジワ」なんて言葉もあるように笑顔にシワは付きものではあるものの、長きにわたって数えきれないほどの笑顔を作る中で徐々に「これがクセになってほうれい線ができてるのかも」と私も心配になる時期がありました。

ほうれい線や目元のシワが気になって思いっきり笑うようなことを控えたことも。

ほうれい線は見た目の年齢を大きく左右するとあって笑顔の時のシワが徐々に残って普段からほうれい線がある顔になってしまうのか…その疑問に答えていきましょう。

　　ほうれい線の主な原因

ほうれい線と一口に言ってもその原因は多岐にわたり、人によっても大きく異なりますので、「これ！」といったものを特定することは難しいのが実情ですが、中でも大きな要因というものになるとある程度限られてきます。

■肌の乾燥

ほうれい線を含めシワの大敵といえばやはり乾燥。

男女問わず年齢を重ねるうちに皮脂の分泌が落ち乾燥しやすくなるものですが、女性の場合は皮脂の分泌が元々少ない上に加齢によって目に見えて減少していくため非常に乾燥しやすくなります。

肌が乾燥すると潤いが無くなり顔の表面に細かなシワ（ちりめんじわ）ができはじめ、それが慢性化し増えてくると大きなしわに発展することがあり、ほうれい線にも影響を与えます。

ただし乾燥によるシワが直接ほうれい線になるわけではなく、乾燥によって肌が衰えた結果たるみなどが発生しほうれい線になってしまいます。

■肌のたるみ

年齢とともに肌が衰えてくると、若い頃はピンと張ってツルッとしていた肌が徐々にたるんできてしまい大きなシワを作ってしまいます。

頬がたるんでくると口との間にシワが生まれることになり、これがほうれい線のもっとも大きな原因と言えるでしょう。

このたるみは乾燥や紫外線、肥満、ストレスなど様々な要因が重なって起きます。

■表情ジワ

笑顔とほうれい線の関係を探る上でカギになるのがこの“表情ジワ”。

普段の表情のクセが長年蓄積することによってシワが刻まれてしまうというもので、代表的なものにおでこ（額）や眉間のシワが挙げられます。

「40歳過ぎたら自分の顔に責任をもて」という言葉があるように、長年どういった表情を作ってきたかによって顔が変わってくるのです。

そう考えると笑顔の多い人はほうれい線が出やすい印象を受けますが…

笑顔は顔を若返らせる？

長年の表情のクセによってシワができてしまうことは間違いなく、笑顔が絶えない人はほうれい線も深くなってしまいそうなものですが、一般的な表情ジワと笑顔は少し事情が異なります。

というのも、笑顔というのは顔全体を大きく動かして作るため表情筋が鍛えられ、たるみの解消やリフトアップ効果も期待できるからです。

これが笑顔でできるシワと一般的な表情ジワの大きく違う点で、表情筋をほとんど使わない表情のクセであれば幾度となく繰り返すことで顔に刻まれるが、表情筋をしっかりと使う笑顔はシワの原因になることはほとんどないと考えられます。

笑顔はほうれい線を作るどころか、予防や解消に役立つ可能性も。

気を付けるべき笑顔も…

一方で、同じ笑顔や似たような表情でもするべできないものもあります。

笑顔も顔全体の表情筋を使ったものであればほうれい線の原因にはなりにくいものの、顔の一部分…口角のみを上げた作り笑いなどを頻繁に行っていると表情筋が鍛えられずそれが表情ジワとなって残ってしまう可能性があります。

また、口元を歪めるクセがある人はほうれい線ができやすく、釣り上げる口元の方向が決まっている場合は片方だけほうれい線が深くなってしまう場合も。

笑顔にリフトアップ効果が期待できるのは顔全体で笑っていることが条件で、口角だけを釣り上げるような笑い方はむしろほうれい線という表情ジワを作る原因になってしまうのです。

ほうれい線を気にせず思いっきり笑おう

無防備に思い切り笑ってしまうと目元や口元にシワができてしまうため、それを気にして笑顔がぎこちなくなっていませんか？

無理に笑顔を抑えようとすると無理な力が働いて思わぬところにしわ寄せが出てしまうかもしれませんし、表情筋も鍛えられず逆効果になってしまうことも考えられます。

そして何より不自然な笑顔は魅力半減ですよね。

弾けるような笑顔というのは誰が見ても魅力的なもの。顔のシワを気にして上手に笑えないのであれば本末転倒です。

笑顔でできるほうれい線は一時的なものですし、しっかりと笑えば表情筋も鍛えられますから、シワなど気にせず思いっきり笑うようにして下さい。