ほうれい線は食事の影響を大きく受ける
ほうれい線がくっきりと存在するだけで見た目年齢は5歳も10歳も上がってしまうため、誰しもが「どうにかしたい」と考え化粧品やケアなどで対策をすると思いますが、実はその原因、食事にあるのかもしれませんよ。
食事が健康に与える影響が多大なように美容にも非常に大きな影響を与え、しっかりとした栄養バランスが摂れていれば若々しくいられる一方、偏っていると体の内外から老けてしまうのは当然です。
食べ物がほうれい線含め美容にどういった影響があるのか、詳しく解説していきましょう。
偏った食事はほうれい線のもと
普通の人は健康面や美容面などから漠然と「バランスの良い食事を心がけなければ」という意識を持っているものの、具体的な栄養素を深く考える事ってあまりないですよね。
それでも根底に「バランスの良い食事」という意識があればまだ良いのですが、若い頃や独身、独り暮らしといった状況ではどうしてもその意識が薄れがちなのも事実。
例えば野菜一つとってみても、サラダで食べることの多いレタスやキュウリ、大根にはほうれい線に効果的な栄養素が豊富とは言えず、美容面を考えるならピーマンやニンジン、ブロッコリーといった緑黄色野菜を食べるべき。
中でも赤ピーマンやパプリカはβカロテンやビタミンCが豊富なのでおすすめ。
また、ある程度意識しないとあまり食べる機会がないフルーツにはビタミンが多く含まれるため、一人暮らしなどでは特に意識して摂取したいところ。
肉中心の食生活は老け顔の元
肉には良質なタンパク質やアミノ酸、ビタミンが豊富に含まれるため、コラーゲンの生成など美容面にとって欠かせない食品です。
しかしそれも“適度”であればの話で、肉ばかり食べているとコラーゲンの元となるアミノ酸(タンパク質)は十二分に摂取できる反面、その生成に必要なビタミンCは不足しがちになります。
そして何より怖いのが肥満。
肉は脂質が多いため鶏のささみやムネ肉などの一部例外を除き基本的に高カロリーですので、肉ばかり食べていればおのずと太りやすくなります。
結婚していたり実家に住んでいたりするとご家族の健康を考えある程度栄養バランスを考えた食事になるので「肉ばかり」という事態はあまりないものの、一人暮らしになると外食が増え、どうしても肉が中心の食事になりがち。
太って頬に肉が付くとたるみやすくなるためほうれい線の大きな要因になりますし、その体をどうにかしようと無理なダイエットを行うと、それまで脂肪でハリが保たれていた皮膚は一気にたるみ、ほうれい線やシワをより目立たせる結果に。
肉中心で栄養が偏っている上に太ってしまうと、ある時を境に一気に老け顔になってしまうケースもありますので注意が必要です。
外食・弁当は老け顔の元
若い頃など独身の時は特に多くなりがちな外食や弁当。
外食や弁当でも多少の野菜は使われているものの、その量は非常に少ない場合が多く、また栄養バランスも考えられていないものがほとんど。
そういった食事では炭水化物とタンパク質、脂質が大半になるため、ちょっとした付け合わせの野菜程度ではとてもじゃないけどバランスは取れません。
当然カロリーも高く、また味も濃い目である場合がほとんどなので、塩分や糖質、脂質ばかりが過剰になり、老け顔・肥満の大きな原因に。
若いころはまだいいんです。肌にハリも水分も十分あるため食事が乱れても“若さ”がカバーしてくれますが、そのダメージは年と共に表面に現れ、そういった生活を長く続ければ続けるほど加速度的に老けていき、30代くらいでほうれい線がガッツリ刻まれるケースが急増します。
1日のトータルで食事を考える
朝昼晩、その都度食べたいものを食べていては栄養バランスは崩れる一方。
ビタミンCは貯蔵できる量が限られるためできるだけこまめに摂ったほうがいいなど、理想を言えば毎食バランスを考えるのがベストではあるものの、それでは息が詰まってしまいますよね。
そういった場合、例えば3食のうち一度は納豆や豆腐を多く入れた味噌汁を食べてイソフラボンや植物性タンパク質を摂る、緑黄色野菜を用いたサラダを食べる、パンやご飯、麺類といった炭水化物に偏らないようにするなど1日をトータルで見て食べるものを考えてみれば無理なく続けられるのではないでしょうか。
足りない分はサプリメントで…という方法もありますが、食品一つひとつには非常に多くの栄養素が含まれる一方、サプリメントは成分が極端であるため、あくまでも補助にしかなり得ません。
野菜ジュースも同様で、メーカーが標榜するほどの栄養素は摂ることはできず、できる限り食品で摂るのが理想的です。
今食べているその食事が自分の体を作り、遠くない将来ほうれい線やシワが目立つ顔になるのか、ツルツルツヤツヤの若々しい顔になるのかを決める…そう考えれば食事を見直してみようという気になるのではないでしょうか。
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