ほうれい線は寝方や方向で悪化する

寝方でほうれい線悪化

人によって寝る体勢は異なり、仰向けで寝る人もいれば横向きで寝る人もいるでしょう。場合によってはうつ伏せで寝る人も。しかしそんな寝方ひとつでほうれい線が悪化してしまう可能性があるって知っていましたか?

寝ている時は自分の体がどうなっているか分からないため、仰向けで寝ているつもりでも実は寝返りなどによって横向きの時間が長いなんてこともあるでしょうし、その逆も然り。

現実問題として寝方を矯正するのは難しそうですし、そもそも現在の寝方で特に問題が出ていなければ変える必要はないように感じますよね。

しかしそれがほうれい線を悪化させているとしたらどうでしょう?

どういった寝方がほうれい線を悪化させるのか?間違った寝方をしているのであれば、それを直すにはどうすればいいのかなど詳しく紹介していきます。

ほうれい線が悪化する寝方とは?

ではほうれい線を悪化させかねない寝方とはどういったものなのか?それはズバリ「仰向け以外」です。

特に横向きの場合は片方だけほうれい線が深くなってしまう原因に。なぜか?

常に片側だけに負担がかかる横向き寝

年齢を重ねれば重ねるほど肌のハリや弾力は失われ、それによって頬がたるみほうれい線ができてしまうのはご存知だと思います。

そのたるみは頬の肉が重力に逆らえなくなってきた証。普段起きている時は足に向かって働いている重力も、横になって寝る際は顔の向きによってかかり方が大きく異なってきます。

仰向けであれば顔のたるみは軽減するものの、横向きに寝る場合右、もしくは左のどちらか一方に重力がかかり続けることになります。

仮に左を下にして寝る癖があるとします。

そうすると右の頬は鼻に向かってたるむ一方、左の頬はほうれい線が伸ばされる方向にたるむことになりますよね。ここで問題になるのは左の頬は布団に押し付けているという点。

左の頬には下に向かって伸ばされるような力が働きますが、実際は布団に押し付ける形になるので、重力で伸びた頬が布団に押し潰され鼻と間に大きく深い溝を作ることになります。

この状態が何時間も続けば顔に“クセ”が付きやすくなるのは想像に難くないと思います。そしてそれが毎日毎日行われていれば、ほうれい線はそう簡単に解消できない状態になってしまいます。

左右バランスよく向きを変えているのであれば大きな問題にはならないかもしれませんが、多くの場合どちらか一方だけに偏る傾向があります。「こっちを向いた方が寝やすいな」という感覚がある場合は要注意。

常に同じ方向を向いて寝ている自覚がある人はすぐに対策をした方がいいでしょう。

うつ伏せも要注意

うつ伏せでほうれい線ができる

横向き以上に気を付けたいのがうつ伏せでの睡眠。

横向きで寝る場合は顔と体の向きが合っているため、顔を布団に押し付ける力は比較的弱いですが、うつ伏せで寝る場合は体が下向きになり顔は横を向きます。でないと呼吸ができないですからね。

その体勢だと顔を布団や枕に押し付ける力は横向き以上に。実際にやってみると顔は自然と正面を向こうとするため、かなりの力で顔を押し付けていることが分かると思います。うつ伏せで寝ると布団やまくらのしわの跡が顔にくっきり残っていることが多いのはそのため。

顔を押し付ける力が強ければ強いほど鼻や口と頬の間には大きく深いしわが入ることに。長くそれを続けることでそのしわがクセになり片方だけほうれい線が濃くなってしまうのです。

寝方や寝相を矯正する方法

ほうれい線の予防や改善には仰向けで寝るのがベストなのは間違いありません。しかし長年の癖になっている寝方を変えるのは難しそうな印象を受けますよね。

そもそも人間というのは寝ている間に何度も寝返りをうつもの。寝ている間にも無意識に寝返りをうつことで体への負担を分散させているのです。

そのため一時的に横を向くことは誰にでもあります。重要なのはベースのポジションを仰向けにし、横向きの時間を極力短くするということ。

とはいえ寝ている間に無意識に動いてしまう寝相を変えるのは難しそうですよね。

仰向けに寝るためのカギは枕

意識して寝相をコントロールするのはなかなか難しいものの、仰向けを維持しやすい方法というのは存在します。

その一番のカギとなるのがです。

極めて一般的な昔ながらの枕というのはやや高めの傾向があります。枕が高い状態だと頭が持ち上がり首が圧迫されるため仰向けに寝苦しさを感じることがあります。

しかし高い枕の場合横向きになると肩と頭の高さを埋めやすくなるため、横向きの方が寝やすいと感じがち。寝ている間とはいえ無意識に楽な寝相に落ち着くため、高すぎる枕は横向きが基準になってしまう可能性が高くなります。

それを避けるには高すぎない枕を使うこと。家に高い枕しかないのであればタオルなどを重ねて枕代わりにするといいでしょう。

仰向けで寝ることに無理がない理想の枕の高さというのは人によって異なりますが、額より顎が5度程度下がっている状態がベストとされます。寝た時に真上より若干足元を向いているイメージでしょうか。

頭を乗せる部分より首の部分が若干高いものが良いとされ、平均的な数字を出せば6cm前後。タオルなどを用い6cmくらいを基準に1枚ずつ増減し理想の高さを探ると良いでしょう。

また枕は柔らかすぎるものより適度に固いものを選ぶと寝返りしやすくなります。

枕の高さを理想に近づけ仰向け寝の時間を多くすることがほうれい線の予防・解消の第一歩と言っても過言ではありません。

健康面では必ずしも仰向けが良いとは限らない

ほうれい線の予防や改善という観点では仰向けがベストなのは疑いようがないものの、健康面を重視するなら必ずしもそうとは言い切れないのが辛いところ。

睡眠時の姿勢は多くの場合仰向けがベストとされるものの、いびきが酷い場合や睡眠時無呼吸症候群の症状がある場合は横向きに寝ることが推奨されます。また、腰痛などがある人は横向きの方が楽な場合もあるでしょう。

ほうれい線にとっては最悪ともいえるうつ伏せ寝も、腰痛や肩こり対策、緊張緩和などに効果的という意見もあるほど。健康にとっては仰向けがベストとは言い切れないのです。

長年横向きやうつ伏せで寝てきた人は「仰向けでは寝られない」という人も多いでしょう。ほうれい線対策を考えるあまり寝不足になってしまっては本末転倒です。

仰向けで寝られない理由が特にないのであれば横向き、うつ伏せより仰向けで寝るのが最もバランスが取れているものの、何かしらの理由で横向きに寝ざるを得ない場合はそちらを優先したほうがいいでしょう。

その際はできる限り左右バランスよく向きを変えるようにするとほうれい線への悪影響も最小限に抑えられるかと。

寝方や向きでほうれい線を悪化させないために

ほうれい線対策は紫外線の予防や保湿、栄養補給などが一般的で、寝方や寝る向きに関しては盲点と言わざるを得ません。しかしほうれい線を扱った掲示板などではちょくちょく目にするワードでもあります。

とはいえ寝方まで意識している人は少なく、ここに原因がある場合はいくらケアしても改善しない事態が考えられます。

寝方に問題があってほうれい線ができてしまう場合、寝る方向が偏っていることによって片方だけ深くハッキリと現れるケースが多いため、「なんか右側(左側)だけほうれい線が目立つな…」と感じているなら要注意。

「枕が高い場合横向きになる傾向にある」と上で書きましたが、枕が高い場合首のしわを作ってしまう原因にもなってしまいます。首は年齢が出ると言われることもあり、高い枕にメリットは何もありません。

人生の3分の1から4分の1を占める睡眠。それだけに美容に与える影響も大きいため、ほうれい線が気になる人はもちろん美容面に気を使っている人はご自身の睡眠を一度見つめ直してみてはいかがでしょうか。

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