肌の乾燥でほうれい線がくっきりと?

乾燥でほうれい線

お肌の乾燥が美容に大きな悪影響を与えるというのは周知の事実。それはシワに対しても同様ですが、それは細かいシワ(ちりめんジワ)が主で、ほうれい線に乾燥は関わっていない…という考えは間違いです。

ほうれい線ができる主な原因は頬などにたるみで、それを引き起こすのは肌深くにある真皮層のハリや弾力が衰える事。

しかし、その真皮層は表皮によって守られており、肌の乾燥が問題になるのも一般的にはこの表皮での話であって、仮にこれが乾燥しても真皮には影響がないとする声もありますし、そもそもほうれい線は厳密には“シワ”ではありません。

そのため、真皮の衰えが原因であるほうれい線に肌の乾燥は関係ない…と思われがちですが、実はそうとも言い切れないんです。

乾燥でできるシワは細かいちりめんジワだけ?

肌の乾燥がほうれい線に影響を与えないという一般的な考えについて、もう少し掘り下げてみましょう。

肌の仕組み

一般的な肌の乾燥というのは表皮で起こるものであり、表面を覆う角質層が重要な役割をしています。

本来は表面を覆う角質層を皮脂膜でコーティングしているような状態であり、肌内部の水分が逃げないように、また外部からの刺激を守るバリアを張っています。

しかし、肌の表面が乾燥するとバリアの機能を皮脂膜や角質層に隙間が生まれ、そこから内部の水分が逃げてしまい乾燥を助長させる結果に。

そうなると表皮のハリや弾力が衰え、細かいちりめんジワが出てくるのです。

主に目元や口元にできるちりめんジワは、肌が乾燥がちな若い女性でも出てくるのが特徴。しかしこの段階でしっかりとした保湿ケアを行えばこういったシワは消すことが可能です。

しかし、この乾燥を長期間放置してしまうと、保湿や外部の刺激から守っている皮脂膜や角質層の隙間が大きくなり、徐々に真皮の水分まで逃げてしまう上に、外部の刺激が真皮にまで到達してしまうことに。

こうなると真皮がダメージを受けることになり、それが深いシワやたるみの原因になってしまうのです。

乾燥がほうれい線を目立たせる原因

ほうれい線は厳密にはシワではなく頬のたるみが作り出す溝なので、ケアを怠った乾燥肌によってできた深いシワとは異なります。

しかし、乾燥肌が悪化し真皮にダメージが及ぶと、真皮を構成しているコラーゲンやエラスチンが変性したり破壊されたりしてしまいます。

肌の弾力はハリはこのコラーゲンやエラスチンで保たれているため、これらが破壊されると深いシワはもちろん、たるみの原因にもなるため、結果としてほうれい線が深くなってしまうのです。

また、真皮の乾燥にまで至らないちりめんジワでも、ほうれい線の位置に沿って出ることもあり、それがほうれい線に見えることもあります。

ちりめんジワは目元や口元などよく動かす部分に出るのが特徴なので、本来誰もが潜在的に持っているほうれい線の位置に出ることはままあるのです。

こうならないためには早め早めのケアが必要。

乾燥によるほうれい線は消えるのか?

乾燥によって現れる恐れがあるほうれい線。一番気になるのはそれが「消えるのかどうか」ではないでしょうか。

表皮の乾燥で出てくるちりめんジワに関してはその後の保湿ケアなどをしっかりと行えば消える可能性が高いのは前述のとおりで、ほうれい線の位置に沿って出る口元のちりめんジワであれば消すことができます。

ただし、乾燥が長期間にわたり真皮にまでダメージが及んだ際に出てくるほうれい線になると話は違ってきます。

真皮にまで及んでしまったダメージを回復することはそう簡単なことではなく、水分が抜けてしまいハリや弾力が落ちたるんでしまった頬を今一度持ち上げるには、保湿ケアと並行して口輪筋や頬骨筋を鍛える体操などが必要になるでしょう。

真皮のコラーゲンやエラスチンの生成を助けるビタミンCのこまめな摂取や抗酸化作用のあるビタミンE、アスタキサンチンなどの摂取も効果的です。

たかが乾燥と侮っていると痛い目を見てしまう結果に。

乾燥対策は徹底的に

元々女性は男性に比べ皮脂の分泌量が少なく、その傾向は20代半ばからさらに加速するため、年齢と共にどんどん乾燥しやすくなってしまいます。

若い頃は大したケアをしなくても瑞々しく透明感のある肌を維持できるものの、年齢を重ねれば重ねるほどケアの手抜きが老化に直結してしまうのです。

乾燥対策や保湿はケアの基本であり、常日頃から保湿を心がける必要がありますが、最も気を付けるべきは洗顔や入浴後。

どんなに良い石鹸や洗顔料を使っても、お湯や界面活性剤によって洗顔後は肌の保湿を担っている皮脂の大半が失われてしまいますし、汗として水分が出て行ってしまうため、少しでも早いケアが必要になります。

最低でも入浴後5分以内、できれば直後にすぐ行うべき

また、就寝中に汗などによって水分が抜けたり、無意識に布団や枕に顔を当てることによって寝起きの肌はカラカラになっていることが多々ありますので、そういった場合はより良い化粧品を使う、加湿器を使うなどの対策を。

入浴後や寝起きのケアが保湿のカギを握っているといっても過言ではないので、面倒でもここはしっかりと抑えておきたいところ。

若い頃からケアの仕方や化粧品を変えていない場合も要注意。

女性の肌は20代前半をピークに、その後は年齢を重ねると共にどんどん乾燥しやすくなりますので、それに合わせて化粧品をグレードアップさせたり、より入念にケアを行ったりする必要があります。

「最近肌が乾燥してる気がするなー」と感じているあなた。

それを放置すると消えないほうれい線となってしまう可能性がありますので、少しでも肌の乾燥を感じたらこれまで以上の保湿ケアを行うようにしましょう。

ほうれい線改善おすすめ美容液

あわせて読みたい関連記事

カテゴリ一覧