アスタキサンチンの抗酸化力は抜群

鮭のアスタキサンチン

近年美容業界で注目されている成分にアスタキサンチンがあります。富士フイルムが発売したアスタリフトによってその名が一気に知れ渡った同成分はほうれい線の解消・予防にも大きな効果を示します。

しかし、アスタキサンチンが美容に良い成分ということは知っていても、具体的にどういった成分で、どんな働きをするのかまでは理解していない人も多いのではないでしょうか?

端的に言ってしまえば「強い抗酸化力を持つ成分」なのですが、もっと掘り下げて深く知ることによりほうれい線の対策にも役立ってくるはず。

もちろん、ほうれい線のみならず顔や全身のアンチエイジングにも役立ちますので、ここでアスタキサンチンの効果をしっかりと学んでいただければと存じます。

アスタキサンチンとは

まず、アスタキサンチンがどういったものなのか説明していきましょう。

アスタキサンチンは鮭やカニ、エビ、キンメダイなど赤い色をした魚介類に多く含まれる成分で、極めて強い抗酸化作用を持っているのが特徴。

「赤の魚介類」といっても、まぐろの赤身のように熱を通すことで赤みが消えるものには含まれておらず、カニやエビの殻のように加熱することで赤みを増すものに多く含まれています。

抗酸化力を持つ成分といえばビタミンCやビタミンE、βカロテンやリコピンなど様々存在しますが、その中でもアスタキサンチンは最強レベルの抗酸化作用を発揮。

その抗酸化力はビタミンCの6000倍、ビタミンEの1000倍、コエンザイムQ10の800倍などと評され、現在では様々な化粧品やサプリメントに使用されるようになっています。

美容効果以外にも動脈硬化の予防や疲労回復、自律神経を整えるなど健康面でも力を発揮するとあって、肌はもちろん体全体の若さ維持に役立つ成分として注目を集めているのです。

また、他の抗酸化物質と違い脳や網膜に存在する血液脳関門や網膜関門を通過できるため、眼精疲労の回復や脳の病気の予防にも役立ちます。

ほうれい線に与える影響

そんなアスタキサンチン、ほうれい線への効果はどういったものになるのか?

■活性酸素を除去

活性酸素は増えすぎると細胞の酸化を促し肌のみならず体の老化を促進させる作用を持ち、真皮のハリや弾力にとって欠かせないコラーゲンやエラスチンを変性させるため、結果肌が衰えて頬にたるみが発生、ほうれい線ができてしまいます。

強い抗酸化作用を持つアスタキサンチンは真皮の衰えをもたらす活性酸素を除去し、肌のたるみや深いシワを防いでくれるのです。

■コラーゲンやエラスチンの生成を助ける

強い抗酸化力を持つアスタキサンチンは、ビタミンCと同様にコラーゲンやエラスチンの生成を助ける働きがあるとされています。

これらを活性酸素から守り、そして生成を促す作用によってほうれい線の改善や予防に大きな効果を発揮してくれます。

■保水効果

アスタキサンチンには保水効果があり、肌の乾燥を防いでくれるという特徴も。

20代をピークに肌の水分量は徐々に減少していき、乾燥が進むと真皮の水分まで蒸散しハリや弾力が失われてしまいますが、アスタキサンチンを塗ったり摂取したりすることで保水効果が発揮され肌の水分量を増やすことができます。

アスタキサンチンの効果的な使い方

アスタキサンチンを効果的に使用する方法は大きく分けて2つ。化粧品などで肌に塗るか、食品やサプリメントで摂取するかになります。

それぞれどういったメリットや特徴があるのでしょうか?

■化粧品でアスタキサンチンを肌に塗る

化粧品などでアスタキサンチンを肌に塗ると表皮の活性酸素を強力に除去するとともに、保水効果によって潤いが保たれます。

肌に塗布する場合、アスタキサンチンが真皮にまで到達することはありませんが、あらかじめ塗っておくことで活性酸素を大量に生み出す紫外線の悪影響を軽減、シワやシミの予防を可能にします。

■食品やサプリメントで摂取する

アスタキサンチンを多く含む紅鮭やサプリメントで摂取することで、全身のアンチエイジングに大きな効果を発揮するでしょう。

肌に塗る場合と異なり、経口摂取することで真皮にまでアスタキサンチンを送り届けることができるため、体の内側からほうれい線を消したり予防したりといったことが可能になるのです。

ただし、この方法は肌に塗る場合と異なりアスタキサンチンは全身に散ってしまうため、顔への影響はそれほど大きくないというのが欠点。

化粧品で集中的に肌をケアしつつ、食品やサプリメントによって内部から補うというのが理想的なのは言うまでもありません。

抗酸化作用に着目しよう

普段当然のように行っている呼吸からも生まれている活性酸素は、増えすぎるとほうれい線やシワ、シミなど美容面に悪影響を与えるばかりか、体の老化も早め様々な病気の原因にもなってしまいます。

そのためには抗酸化作用を持つ成分を有効に使う必要があり、アスタキサンチンの強力な抗酸化力はまさにうってつけ。

アスタキサンチンはビタミンCやビタミンEなどと一緒に摂取すると抗酸化作用の相乗効果が期待できますので、化粧品だけでなく食品などからも積極的に摂取するようにしましょう。

アスタキサンチンが豊富に含まれる食品といえば紅鮭が真っ先に挙げられます。ただ、スーパーなどで安価に売っているものは銀鮭である場合が多く、紅鮭はちょっと高いのが難点でしょうか。

…まあ、アスタキサンチンの化粧品もちょっとお高めですけどね。

年齢を重ねれば重ねるほど化粧品や食事・栄養面での質は美容に直結するようになるので、自分自身への投資という観点からもある程度はしっかりしたものを選んでおきたいところ。

一度できてしまったほうれい線を消すのは一苦労ですが、早期での対処であれば回復も早いですし、予防であればそれほど難しい事ではないので、早め早めの対策を心がけましょう。

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