ほうれい線に効果がある食べ物や栄養素

食事とほうれい線の関係

人間の体は極論から言えば食べ物で作られているため美容面においても食事の影響は非常に大きく、それはほうれい線も例外でありません。

また、肥満や痩せすぎは頬のたるみの大きな要因ですが、やはりここにも食事が大きく関わっているのは言うまでもないでしょう。

見た目年齢を大きく左右するほうれい線を予防・改善する食べ物や栄養素はどういったもので、逆に悪影響を与えるものはどんなものなのか?詳しく見ていきたいと思います。

ほうれい線改善・予防に役立つ栄養素

ほうれい線ができてしまう原因というのは様々あれど、突き詰めれば肌のハリとたるみが大きなカギを握ることになります。

つまり、ハリやたるみを維持・改善する栄養素を多く含む食べ物をしっかりと摂取することが必要となるわけですが、その栄養素ってどんなものが挙げられるのか?代表的かつ特徴的なものを挙げてみましょう。

■ビタミンC

ビタミンCは昔から美容にとって極めて重要な栄養素という認識で一致しており、その根拠は水分を除くと皮膚の70%を占めるコラーゲンの生成を手助けする作用やメラニン色素の生成を抑制する効果があるからに他なりません。

体内にはあまり貯蔵されないイメージのあるビタミンCですが、実際はそんなことはありません。ただ、一度に多量に摂取した場合は尿などにより排出されます。

美容面を考えた時、1日に摂るべきビタミンCは1000mgくらいで十分ではあるものの、一度に1000mg摂取するよりかは1日にわたってこまめに計1000mg摂るほうが効果的。

■コラーゲン

水分を除き皮膚の約70%を占めるコラーゲンが重要なのは言うまでもありません。

ただ、低分子のコラーゲンペプチドで摂取しない限り体内でアミノ酸まで分解されるため、コラーゲンを摂ったからといって、それがそのまま吸収されコラーゲンとして使用されるわけではありません。

アミノ酸まで分解されたコラーゲンは体内で様々なタンパク質として合成されるため効率という面ではさほど高くないものの、ビタミンCなどを用いコラーゲンとして再合成されるに十分なアミノ酸を補給するという点で意味はあります。

コラーゲンをそのまま吸収させたいのであればサプリメントなどでコラーゲンペプチドを摂取するのが最も効率良い方法といえるでしょう。

■βカロテン

βカロテンは必要に応じて体内でビタミンAに置き換えられる栄養素なので、βカロテンとしての働きはもちろんビタミンAを補うという点でも重要になります。

ビタミンAは新陳代謝を促進させる作用があるため、肌のターンオーバーを促しシワやシミの予防・改善に大きな効果を示します。

またβカロテン自体に強い抗酸化作用があり、肌の老化を助長する活性酸素を取り除くなどアンチエイジングにとって欠かせません。

βカロテン(βカロチン)といえばニンジンを思い浮かべる人も多いように、色の濃い緑黄色野菜に豊富に含まれており、一定量であれば肝臓などに貯蔵できることで知られています。

■タンパク質(アミノ酸)

人間に限らず動物の体というのはタンパク質で構成されており、皮膚を形作る上で重要なコラーゲンもタンパク質であるため、ほうれい線の予防・改善にとってタンパク質は絶対に欠かせない栄養素となります。

そのタンパク質は9種の必須アミノ酸と11種の非必須アミノ酸で構成されていて、摂取するとほとんどはこれらアミノ酸に分解され体内で再びタンパク質として合成することになります。

タンパク質は動物性と植物性に大別され、体内で合成できない必須アミン酸などをバランスよく含んでいるのは動物性とされますが、脂質やカロリーも多いため過剰摂取には要注意。

■イソフラボン

女性の美しい肌や髪の毛などを作り出すうえで絶対に欠かせない女性ホルモンがエストロゲン。しかしこれは加齢とともに減少し、閉経後は急減してしまいます。

そんなエストロゲンに似た作用を持つのが大豆に豊富に含まれるイソフラボンで、更年期障害を軽減する栄養素としても注目を集めています。

エストロゲンはコラーゲンやヒアルロン酸を作り出す上で補助的な役割をするため、これが減ると美容面で大きなマイナスになるのですが、近年はストレスや食生活、生活習慣の乱れにより若い人でもホルモンバランスが乱れエストロゲンの分泌が減りがち。

それを補うためイソフラボンは積極的に摂取したいところ。

栄養素から考えるほうれい線に効く食べ物

上で挙げた栄養素はほうれい線の改善や予防にとって欠かせないものになりますが、それらを多く含み効率よく摂取できる食べ物はどういったものなのでしょうか?

■パプリカ・赤ピーマン

赤ピーマンやオレンジ・黄色などのパプリカにはビタミンCやβカロテンが豊富に含まれているため、ほうれい線やシワをどうにかしたいと考えている人にはうってつけの食品。

一般的な緑のピーマンに比べ苦みが少ないため苦手な人も食べやすいでしょう。

■納豆

「畑の肉」とも呼ばれる大豆から作られる納豆はタンパク質が豊富である上、イソフラボンも非常に多く含まれています。

一般的なイソフラボンのサプリメントは1日30mg以内と規定されている一方、納豆1パックに含まれるイソフラボンはおよそ30~40mg。1日に必要なイソフラボンは40~50mgなので納豆を1パック食べればそのほとんどを補える計算になります。

■豆腐

納豆と同様に大豆から作られるため豊富な植物性タンパク質とイソフラボンが同時に摂取できます。

豆腐の場合、1丁(300g)に70mg前後のイソフラボンが含まれるため、1日半丁(150g)も食べれば十分な量を摂取できます。

納豆に比べ苦手な人も少なく、また冷奴やみそ汁、麻婆豆腐など様々な料理に使えるため汎用性は高いといえます。

■レバー

ビタミンAが圧倒的に多い食材として挙げられるのが鶏・豚のレバーで、その含有量は他の食品に比べてもずば抜けています。

肉であることからタンパク質(アミノ酸)も非常に豊富で、しかも貧血に効果的な鉄分、新陳代謝などを促すビタミンB群も多く含まれるため、女性にこそ食べてほしい食品です。

あくまでもバランスが大事

上で挙げた食べ物はあくまでも一例で、これ以外にもフルーツや魚介類などほうれい線に効果がある食品は様々ありますが、気を付けてほしいのは一つの栄養素が豊富だからといってそれに偏ってはいけないという点。

タンパク質の合成ひとつとっても様々なビタミンやミネラルが必要となるなど体を構成する栄養素は相互に影響を与えあっています。

健康でなければ美しい肌が保てず、その健康を作り出すための食事というのはバランスが良く、かつ過不足の少ない栄養摂取が必要不可欠。

肥満でも痩せすぎでもほうれい線が出てしまう要因になってしまうので総カロリーにも気を付けたいところ。バランスよい栄養素と適度なカロリーを考えればおのずとバランスの良い食事が見えてくるはず。

各種ビタミンやタンパク質、イソフラボンなどの摂取を心がけつつ色々な食べ物を摂るようにして下さい。

…まあ実際に行うとなるとなかなか難しいんですけどね。

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