キウイのビタミンC・Eがシワを消す?
美容に効果的な栄養素は様々あれどビタミンCはその代表格ともいえる存在でほうれい線を消すためにもぜひ取っておきたいビタミン。そんな場合に最も手軽にビタミンCを補える果実がキウイフルーツだって知ってましたか?
ビタミンCというとフルーツに多く含まれている印象がありますが、ビタミンCを多く含んでいそうなレモンに含まれる量は実は大したことなく、日常的に食べることが多いフルーツで十分な量を摂るのはなかなか大変だったりします。
圧倒的な含有量を誇るのはアセロラではあるものの、アセロラなんて売ってないし…そんな状況を打破してくれるのがキウイフルーツなのです。
キウイフルーツにどのくらいのビタミンCが含まれ、1日に何個食べるべきなのか?そしてキウイがもたらす美容効果についても詳しく取り上げていきます。
キウイに含まれるビタミンCの効果
ビタミンCが美容や健康に良いことは誰しもが知っている事でしょう。しかし具体的にどういう作用が働いているのか知っている人はあまり多くないのではないでしょうか。
その作用を知ればほうれい線を消すことにも繋がりますので、これを機にビタミンCの効果と作用を覚えて下さい。
■コラーゲンやエラスチン生成に欠かせない
ほうれい線など深いシワの原因は肌の真皮層が衰えること。その真皮層は水分を除くと70%がコラーゲンで構成され、そこにエラスチンが絡みつく事で弾力やハリが保たれています。
コラーゲンやエラスチンは線維芽細胞で生成されますが、これらの生成を促しサポートするのがビタミンCなのです。
ビタミンCが足りなくなると線維芽細胞の働きは鈍り、結果コラーゲンやエラスチンの生成が滞りがちになるため、肌の弾力やハリが徐々に失われほうれい線の原因になってしまいます。
裏を返せばしっかりビタミンCを摂ることで肌の弾力やハリを維持したり取り戻したりできるという事でもあります。
■抗酸化作用
ビタミンCには抗酸化作用があり肌や体の老化を引き起こす有害物質である活性酸素を除去します。
ビタミンCは一般的な抗酸化物質と違い、活性酸素を無害化すると同時にビタミンC自体が酸化する性質がありますが、この参加したビタミンCが体に悪さをすることはありません。
活性酸素は細胞にダメージを与えるた肌をコラーゲンやエラスチンを生成する線維芽細胞を攻撃します。それを抑えるビタミンCはほうれい線の改善に重要な成分なのです。
■紫外線から守ってくれる
紫外線で問題になるのは表皮に強いダメージを与える紫外線B波(UVB)と、真皮まで到達し真皮にじわじわとダメージを与える紫外線A波ですが、ビタミンCはこの影響を軽減する効果があります。
UVBは表皮を刺激することでメラニン色素を作り出す原因となり、これが日焼けやシミの原因に。しかしビタミンCをしっかりと摂ることでメラニン色素を作り出すチロシナーゼの働きを阻害しメラニンの生成を抑制してくれるのです。
もう一つの紫外線であるUVAは真皮の中のコラーゲンやエラスチンを破壊することによってほうれい線に代表される深いシワを作り出す原因に。
それに対抗するのがビタミンCで、活性酸素の除去に加え線維芽細胞を活性化させコラーゲンやエラスチンの生成を促進、肌の弾力とハリを維持したり取り戻したりしてくれます。
これらの美容にとって欠かせないビタミンCを多く含むのがキウイなのです。
キウイのビタミンC含有量と摂取量
キウイにビタミンCが多く含まれているといっても、具体的にどのくらい含まれていて、1日どのくらい食べればいいのかピンときませんよね。
まず、1日に摂取するべき必要摂取量は男女ともに成人で85mgとされ、望ましいとされる推奨摂取量は100mg。
一方でキウイフルーツに含まれるビタミンCは100gあたり約70mg。
そのキウイ、一般的な大きさのもので1個90~100gなので、1個食べるだけで1日に必要なビタミンCの3分の2ほどを摂取できることになります。
ふだん食べている食事からもある程度のビタミンCは摂取しているでしょうから、そこにキウイをプラスすることでビタミンC不足に対する不安は消え去るといっても過言ではありません。
ビタミンCだけじゃない キウイの効果
キウイフルーツはその豊富なビタミンCが注目されがちですが、それ以外にもほうれい線や美容に効果的な栄養素が豊富に含まれています。
■ビタミンE
ビタミンEには活性酸素を除去したりメラニン色素の生成を抑えたりといったビタミンCと同じように強い抗酸化作用があります。
また、ビタミンCとの相乗効果も無視できません。
ビタミンEが活性酸素を無力化した際、自身を酸化させてしまいますが、ビタミンCがあるとそこから必要な養分を吸収し再び活性化、抗酸化作用を発揮することが分かっています。
キウイに豊富なビタミンCとビタミンEの相性は抜群で、ほうれい線を消したり予防したりといった点において理想的な食品なのです。
■クエン酸
フルーツの酸味の多くはクエン酸がもたらすもので、レモンや梅干しほどではないにしろキウイにも多めに含まれています。
このクエン酸は疲労回復効果が有名ですが、鉄分や亜鉛、カルシウムといったミネラルの吸収を助ける効果があるため、鉄やカルシウムが不足しがちな女性には特にありがたい成分。
■食物繊維
食物繊維が多い点も見逃せません。
キウインフルーツには100gあたり水溶性食物繊維が0.7g、不溶性食物繊維が1.8gほど含まれ、これはキャベツなど下手な野菜より多い量となります。
食物繊維は便秘の予防・解消はもちろん、腸内で糖質や脂質を包み込むことによって吸収を抑制・穏やかにする効果があることからダイエットにも積極的に用いられています。
肥満はほうれい線を作りだす大きな原因なので、食物繊維は重要。
1日1個食べたいキウイフルーツ
キウイにはほうれい線の改善・予防に役立つ多くの栄養素が豊富に含まれているため、できれば1日1個を目安に摂りたいところ。
1日2個食べればビタミンCやE、食物繊維などが豊富に摂取できるため理想的ではありますが、1個当たり50kcalほどのカロリーがありますので、食生活を変えずにキウイだけを追加すると太る原因になりかねないので注意が必要。
普段食べているお菓子をキウイに置き換えることができるならそれがベストではあるものの、なかなかそうもいかないと思いますので、まずは1日1個を目安に。
幸い価格も安価ですし、半分に切ってスプーンで食べるなど手間もかかりませんので、ほうれい線や肌の衰えが気になりだしたらキウイフルーツを食べることをぜひ検討してみて下さい。
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