あいうべ体操はほうれい線にも効果ある
ほうれい線を消すためには表情筋を鍛えることが極めて重要になり、そのための顔の体操は色々ありますが、誰でも簡単に、かついつでも行うことができるのが「あいうべ体操」です。
「まいう体操」と同じく顔の非常に覚えやすいため、家でテレビやスマホを見てくつろいでいる時や入浴中など場所を選びません。
「最近ほうれい線が目立ってきたな…」「感情を顔に出さなくなったな…」と感じている人は表情筋が衰えている可能性が高いので、老け顔を解消するためにも顔のエクササイズに取り組むべき。
そんな状況にぴったりなあいうべ体操、説明するのも馬鹿らしいくらい簡単なのですが、一応詳しく解説していきますね。
あいうべ体操の方法
まずは、あいうべ体操のやり方をサラッと見てみましょう。
…といっても、上図のように「あー」「いー」「うー」「ベー」と大きく口を動かすだけ。声を出した方が雰囲気は出るかもしれませんが、周囲に人がいる場合などもあると思いますので、声は出しても出さなくても問題ありません。
コツはこれでもかってくらい大げさに口を開くこと。特に最後の「べ」は舌を目いっぱい出し顎を舐めるくらいの感覚で。
1つの動作につき約1~2秒行い、とりあえず10セットやってみて下さい。
やり始めの頃は顔の筋肉が明らかに疲労していると実感すると思いますので、無理にならない程度に1日10~20セットを目安に始め、慣れてくるにしたがって30~50セットに増やしていくといいでしょう。
10セットなら1~2分で終わりますので、家はもちろん外出先でもちょっとしたスキに行うことができます。ただ、顔を大きく動かすためファンデーションが割れてしまう可能性もありますが…
ほうれい線に対するあいうべ体操の効果
では、このあいうべ体操、ほうれい線にはどういった影響があるのでしょう?
■表情筋を鍛える
最大の効果はやはり表情筋を鍛えられること。
年を取るにしたがって顔を大きく動かす機会は減る傾向にあるのは多くの人が実感している事だと思われ、そうなると当然表情筋は衰え頬のたるみやほうれい線の原因になってしまいます。
あいうべ体操は普段動かさなくなった筋肉を使い顔を引き締める効果があります。
具体的には、口の周りの口輪筋や口角下制筋、顎の下唇下制筋頬やオトガイ筋、そして頬の大頬骨筋や小頬骨筋などをバランスよく鍛えられるのです。
ほうれい線ができてしまう原因は真皮が衰え肌のハリや弾力が衰え頬がたるんでしまうことにあります。
肌の衰えに関してはどんなに入念にケアをしても加齢とともに徐々に進んでいってしまうものですが、筋肉はいくつになっても鍛えることが可能というのが大きなメリットといえるでしょう。
■口呼吸を改善する
あいうべ体操は本来、口や舌周りの筋肉を鍛え口呼吸を改善するためのもの。
この「口や舌周辺の筋肉を鍛える」というものが顔のたるみやほうれい線改善にも効果的なので、美容目的でも使用されるようになった経緯があります。
ほうれい線の原因1つに「口呼吸」が挙げられますので、そういった意味でもあいうべ体操は理想的といえるのです。(→口呼吸をするとほうれい線ができる?)
口呼吸になってしまう原因は歯並びや鼻の疾患など複数あるものの、口の周りの筋肉が衰えていることも要因の1つで、あいうべ体操はそういったケースで大きな成果を上げている顔のエクササイズ。
ほうれい線解消と同時に、だらしない印象を周囲に与えてしまう口呼吸が治れば一石二鳥ですよね。
ちょっとした努力がほうれい線を解消する
ほうれい線は存在するだけで見た目年齢が5~10歳ほど上がってしまうという、美容にとってはこの上ないほど迷惑な存在。
しかも、しっかりとした保湿ケアで消える細かいちりめんジワと違い、ほうれい線は一度できてしまうとそう簡単には消えてくれません。それだけに予防が何より重要になりますし、できてしまったのならいち早く対策する必要が出てきます。
化粧品でのケアや紫外線対策はもちろんとして、同時に表情筋を鍛えるエクササイズを取り入れることはほうれい線解消にとってとても重要で、そういった意味で簡単に行えるあいうべ体操は理想的。
同じようなエクササイズに「まいう体操」がありますが、舌周辺の筋肉を鍛える動作がある分あいうべ体操の方が適しているでしょう。
家でくつろいでいる時、入浴中、トイレに入っている時など、どこでも簡単に実践できるのがあいうべ体操の最大の強みですので、普段の生活の中にぜひ取り入れてみて下さい。
…ちなみに、車の運転中にやると周囲の人がビックリする可能性がある上に、注意力が散漫になってしまう可能性がありますので避けたほうがいいでしょう。
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