美容外科でほうれい線は消える?

美容外科でほうれい線を消す

ほうれい線への対処法は様々あり予防・改善は十分に可能ではあるものの、加齢という限界があるのも事実。その限界を越えほうれい線を消そうと思えば美容外科や美容皮膚科での治療が必要になりますが、現実問題どの程度効果があるのか?

美容外科や整形外科でほうれい線を消すといってもメニューは様々あり、簡易的なものから顔にメスを入れる本格的な外科手術まで多岐にわたります。

美容外科での対策は「整形」のくくりに入るため抵抗がある人も多いと思いますが、実年齢では考えられないほどの若さを手に入れる事ができるのも事実で、近年は整形に対する世間の見方も変わりハードルは下がっています。

どういった施術がどの程度効果があるのか?費用対効果も含め詳しく解説していきたいと思います。

美容外科によるほうれい線治療の種類と費用

美容整形でのほうれい線治療にはいくつかのメニューが用意されていますので、その中から代表的な施術とおおまかな費用を見ていきたいと思います。

■注入による治療

もっともお手軽なのがほうれい線に直接ヒアルロン酸などを注入する方法で費用も比較的リーズナブル、芸能人の多くが利用しているであろう治療法。

多くの場合「何を注入するか」によって費用や持続期間が変わってきますので、代表的なものをいくつか見てみましょう。

■ヒアルロン酸

もっとも代表的なものといえばヒアルロン酸。

即効性が高く施術後すぐにメイクすることも可能、また元々体に存在する成分なので安全性が高いというメリットがある反面、6~12ヶ月ほどで肌に吸収されてしまうため、維持するには半年から1年に1度くらいのペースで注入する必要があります。

一口にヒアルロン酸といっても複数の種類が存在し、それぞれ持続性や価格に違いがあります。取り扱っているものも医院によって異なりますので、懐具合や環境に応じて適宜選んでいく必要が。

費用の目安は0.1ccで5,000~10,000円くらい。

左右のほうれい線に使用すると平均して2~3ccほど使用することになる場合が多いでしょうか。美容外科によって様々なプランが用意されていますので、おおむね1回5~10万円以内に収まります。

■ボトックス

注入治療というとボトックスを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。

ボトックスは笑った時の目元のシワや眉間のシワなど表情筋を動かした際にできるシワに効果を発揮するため、素の状態で存在するほうれい線との相性はあまりよくありません

注入の費用的にはヒアルロン酸よりやや安い傾向にあるものの、体に元から存在するヒアルロン酸と違いボツリヌストキシンを用いるボトックスは安全性の面で劣り、また持続期間は6ヶ月前後とヒアルロン酸に比べ短いなど、ほうれい線との相性からもあまりおすすめできません。

■超音波やレーザー照射による治療

超音波やレーザー、高周波エネルギーなどを肌に照射する治療法はメスや注射など肌を一切傷つけずにほうれい線の改善が見込めるという特徴があります。

そのメカニズムは表皮層や真皮層といった肌を刺激しコラーゲンを収縮させたり線維芽細胞を刺激しコラーゲンやエラスチンの生成を助けたりといった効果により顔を引き締める効果が期待できます。

持続期間、価格は使用する機材で大きく変わり、美容外科によって複数の機材を用意していたり呼び名が違っていたりと、一口に「照射系だから費用は○○で持続期間は△△」と提示するのが難しい面も。

安いものであれば顔全体で1回1~2万円、高価なものなら1回~20万円くらいとかなり幅があり、持続期間も1~6ヶ月とまちまち。

顔全体など広い部分での引き締め効果が期待できるというメリットがある反面、ほうれい線に限ればヒアルロン酸注入ほど劇的な効果は見込めない、即効性はないなどのデメリットがあります。

■リフトアップ

美容整形によるリフトアップには大きく分けて以下の3つがあります。

  • ■溶ける糸を使用するもの
  • ■溶けない糸を使用するもの
  • ■頭皮や耳の付け根ほ皮膚を切って引き上げるもの

これらを一つひとつ見ていきましょう。

■溶ける糸を使ったリフトアップ

いわゆる「フェザーリフト」「ハッピーリフト」などが知られている、体内で6ヶ月~2年ほどかけて溶け体に吸収される突起の付いた糸を使用して顔のたるみを引き上げます。

異物が半永久的に入っているという心理的な違和感や不安を感じることなくリフトアップできるというメリットがあるものの、糸が溶けるにしたがってたるみも元に戻ってしまうことに。持続期間は平均で約1年ほど。

糸が溶けた後もある程度効果が持続するという声もありますが、溶けるまでに加齢も進むため基本的には糸が溶ければたるみやほうれい線も元に戻ると思っていた方が良いでしょう。

費用は使用する糸、本数によって異なるものの、10~30万円くらい。

■溶けない糸を使ったリフトアップ

スプリングスレッド

シリコン製のスプリングスレッドなどが知られる突起の付いた溶けない糸を用いたリフトアップはなんといっても持続期間が長いことが特徴です。

溶けない糸の素材によっては突起が取れてしまったり引っかかりが外れてしまったりといったことが起きますが、スプリングスレッドは伸縮性があり3年~半永久的に効果が持続します。

ただ、医師の技量が仕上がりに大きく左右し、しかも一度入れると溶けることはないため医院選びは慎重に行う必要があるでしょう。

費用は本数によって20~50万円と幅があり平均的な片側4本ずつ計8本だと30~40万円くらいが相場。

■切るリフトアップ

顔のリフトアップの究極の方法として切るフェイスリフトが挙げられます。

最もポピュラーなのが耳と顔の境目を切って顔を引き上げるもので、手術を要するだけのことはあって効果はかなり高いものになります。

特に頬のたるみによるほうれい線や口の下にできるマリオネットラインに効果が高いため、10歳以上見た目年齢が若返ることも珍しくありません。

効果が大きく持続期間は半永久的で傷口も言われなければ分からないレベルとメリットは多いものの、様々なリスクやデメリットも潜在するハイリスクハイリターンな施術でもあります。

施術する医師の技量が重要になるのは言うまでもなく、場合によっては引きつれやツッパリ感が残りますし、糸を使ったリフトアップと違い「こんなはずでは」と仕上がりに不満を感じた場合などでも元に戻すことは不可能。

費用面では50~100万円くらいが相場になります。

切るフェイスリフトは兎にも角にも医師選びが極めて重要になりますので、安さよりも信頼性や技術力の高さを重視するべきでしょう。

美容整形の是非

ヒアルロン酸注入のリフトアップくらいなら「プチ整形」レベルで、負担もリスクも少ないため気軽に行うことができますが、糸を用いたものや切るフェイスリフトになると明らかに「整形」の部類に入るため、二の足を踏む人も多いと思います。

昔から「親に貰った体に…」という風潮が日本にはありますし、男性は整形した女性を蔑視する傾向にあるため、なかなか踏み切れないですよね。

加齢は誰にも平等に訪れるもので、鏡を見て「はぁ、老けたなー」と感じる程度であればリスクを伴う整形はするべきではないと考えます。

しかし、深いほうれい線やたるみなどが多大なコンプレックスとなり、それが原因で外出や人と会うことを控えたり、常に頭から離れないというのであれば思い切って実行してしまった方が良いのではないでしょうか。

確かに加齢や老化は誰しもに訪れますし、生まれ持った顔は運命でもありますが、その捉え方や影響は人それぞれですので、それが耐えがたいほど苦痛だというのであれば思い切って整形してしまうことをおすすめします。

それで自分が前向きに生きられるならそれに越したことはありません。

圧倒的な若さを手に入れたいなら選択肢に

顔のマッサージや体操、食生活、姿勢などほうれい線を改善させる方法は色々とありますが、即効性に乏しい上に効果が出るかどうかはやってみなければ分かりません。

それに対し美容外科による治療は即効性があったり劇的な改善が見込めたりと、自力ではどうにもならないレベルの若返り効果が得られるのが特徴。

ただし多額の費用がかかる上に効果が高いものほどリスクも増えていく傾向にあるので、美容整形での治療には慎重な判断が要求されます。

どうしてもほうれい線が気になり美容整形を考えている人は、まずリスクの少ないヒアルロン酸注入やハッピーリフトなど溶ける糸を用いたものを試してみて、その効果を見ながら次のステップに進むかどうかを判断するといいでしょう。

特に切るフェイスリフトは不可逆性(元に戻らない)なので、慎重に慎重を重ねるようにして下さい。

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